Yamaha RTX810 でパケット転送フィルターをブラッシュアップしてみた


現在自宅では光ネクスト ファミリー ハイスピードで2セッション張っていて、普段の通信を流すISPと、ある程度ストリーミングを流すISPを別々にしている。

上記の動作自体は、Yamahaルータのパケット転送フィルターでそんなに難しいこともなく実現できる。
例えば、通常はpp1に繋いだISPに流し、LAN内の特定のマシン(10.0.0.2)のトラフィックはpp2のISPに流すとかね。

ip route default gateway pp 1
ip lan1 forward filter 110
ip filter 1101 pass 10.0.0.2 * * *
ip forward filter 110 101 gateway pp 2 filter 1101

で、最近ちょっとメインのISPの帯域制御がきつくて、ちょくちょくdefault route変えてるわけですよ。
そのたびに外側からの入り口変わるとめんどくせーなと思って。なら、よく使うサービスはそれ毎に出口固定しちゃおうかと。


これもパケット転送フィルターでportまで指定すれば簡単ですね。YamahaルータのLANアドレス(10.0.0.1)へのssh経路をpp1に固定しちゃおうと。

ip route default gateway pp 2
ip lan1 forward filter 110
ip filter 1101 pass 10.0.0.2 * * *
ip filter 1102 pass 10.0.0.1 * 22 *
ip forward filter 110 101 gateway pp 2 filter 1101
ip forward filter 110 102 gateway pp 1 filter 1102

これでsshはいつも同じ方向からログインできるぜー。と思ったものの、意図通りpp1から出ていってくれない。だいぶ悩む。

そしてある時ヤマハのパケット転送フィルターのヘルプページみて気づいた。

パラメータIDとして、パケット転送フィルターの識別子を指定します。 自分が送信するパケットに適用するときには、 INTERFACEにはlocalを指定します。

あれ…まさかLANインターフェースでもルータアドレスだとこっち指定なの?ということでやってみたら正解でしたというオチ。localなんてインターフェース設定があるとは気づきもしなかった。正しくはこんな感じ。

ip route default gateway pp 2
ip local forward filter 100
ip lan1 forward filter 110
ip filter 1000 pass 10.0.0.1 * 22 * 
ip filter 1101 pass 10.0.0.2 * * *
ip forward filter 100 100 gateway pp 1 filter 1000
ip forward filter 110 101 gateway pp 2 filter 1101

ということでYamahaルータで疑似マルチホーム環境を作るのに勉強になったという1か月前くらいの話←


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